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おばさんはいらいらするわけですよ [読了]

私が学生のころ、母親はよく「これいい本だから読みなさい」と佐藤愛子のエッセイを読ませようとしていましたが、1冊読んで「なんかずいぶん怒ってばかりの人だな」というのが正直な感想で、結局殆ど読まずに現在に至っています。しかし、自分がトウも立ちまくり、友人の子供達に自ら「おばちゃんはね~」などと喋りかける現在、佐藤愛子先生なみに些細なことに怒りまくっている毎日です。

ちなみに読書に関しても同様で、大昔だったら「ああこの作家は繊細な神経の持ち主なのね」と感じていたところを「あああもぉ、これだから世間知らずはぁぁああ」となってしまうのです。長く生きていると余分なところまで見えてくるようになる、それを無視する若さへの苛立ちなのでしょうか。(嫉妬?)あと、単純に気が短くなりました(笑)

最近「もぉぉおお」となったタイトル3点

Sweet Blue Age

Sweet Blue Age

  • 作者: 有川 浩, 角田 光代, 坂木 司, 桜庭 一樹, 日向 蓬, 森見 登美彦, 三羽 省吾
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/02/21
  • メディア: 単行本


「すべての偉大なる作品は、青春文学なのだ」
野性時代のこの断言に感応し、七人の作家が全身でとらえた、
甘く、憂鬱な、「あのころ」の物語。(出版社からの内容紹介より)

青春の「甘さ、憂鬱さ」についての描写がなんか、紋きり型でしかも妙に醒めており、老けた子供の思い出を聞いている様な塩梅。森登見彦のナンセンス短編だけが収穫だったような。(有川浩作品はあえて未読)
 

THE END 1 (ジ・エンド 01)  アフタヌーンKC

THE END 1 (ジ・エンド 01) アフタヌーンKC

  • 作者: 真鍋 昌平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/08
  • メディア: コミック

真鍋昌平の幻の連載というので古本屋で高値で購入いたしましたが、読んでみたらなんか近未来SF。それはいいのだけれど、明らかに作家にやる気なしで面白くありませんでした。SF全盛期だったころのアフタヌーン連載だったので、編集者が「次の新人もSF」と思っていたのかもしれませんが、この人の得意分野はヤクザとか裏社会、だから小学館に持っていかれたんじゃあないかと邪推。「闇金ウシジマくん」は普通に面白いのにね。

人格障害をめぐる冒険

人格障害をめぐる冒険

  • 作者: 大泉 実成
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本

「人格障害」という症例というか現象に対する解説書だと思って読んでみたのですが、色々な局面で著者の私生活というか主観が・・。この著者の方はそういう作風が売りでいらっしゃるわけなので、私がどうこう言うことではないのですが、求めていたものとの乖離が大きかったので、非常に読みづらかったです。内容はよく吟味しなければなりませんね。草思社の本、ということで何も考えずに手にとってしまっておりました。


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