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ある編集さんのこと [仕事とか]

マンガばっかり読んでるようですが、本読みはネットショップの文芸や人文科学系書籍の仕入れをメインの仕事としています。(契約だけどね)

最近、いつも親しくお話させていただいている出版社にお勤めの編集さんが2人相次いで退職されました。おそらくは転職だと思うのですが、そこの出版社さんは業界でも屈指の高給が保障されている会社なので、どうして??と最初は思いました。
ただ、6~7年前までは最先端の文藝作品や人文系の評論を出していた出版社さんだったのに、最近はテレビドラマの解説書や優しい株入門、社長の自伝本みたいな企画ばかりだったのも事実で、きっとそういう本の編集じゃ物足りなくなっていたのだろうなあと今は勝手に想像しております。
(今の日本では硬い本だけで食べていくというのはある程度規模が大きくなった新興出版社さんでは中々難しく、そこも不採算部門だった文藝誌を休刊したりと会社として経営を健全化した結果が今の方向性なのです。)

小説で食べていくのは難しいというのは、いまや作家だけではなく出版社にも当てはまるのだなあと思う今日この頃なり。


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shin

本の街・神田神保町で新刊書店をやっています。人文書を主に扱っていますが、私どもと関係の深い版元の、こちらは営業の方でしたが突然退職されました。書店の廃業も多く出版界に吹くアゲンストの風はまだまだ続きそうです。
 そんなわけで神保町でも最近、小さいながら長く商いをしてきた一軒の新刊書店が閉店します。寂しいかぎりです。神保町の再生を願って立ち上がらなければならない時が今だとおもっています。神保町の復権について、コメントが頂ければ嬉しいです。
by shin (2005-03-19 23:20) 

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