最近見た映画 その1 ホテル・ルワンダ [本以外の話]
3月は映画を2本観ました。
「ホテル・ルワンダ」 http://www.hotelrwanda.jp/
1994年に起きたツチ族とフツ族間の大虐殺を描きつつも陰惨なトーンに陥らず、大多数の無関心な外国人に問題を喚起すべく作られた映画。というところで、おそらくは現実にはありえなかった(都合の良い)展開も多々あるのでしょうが、まずはこの事実を知るところからはじまるべきなので、このぐらいでいいのかもしれません。私自身は2000年ごろに、映画の中でも重要な役目を果たしているルワンダラジオ(「ツチ族を虐殺せよ」というメッセージを繰り返し放送する)放送局員のその後、というドキュメンタリーを多分NHK特集で見ているのですが、そういう事前の知識があったとしても、映画そのものがある程度娯楽色を(あえて)取り入れているとしてもやはり、重い内容であることには違いありません。
冒頭でちらっとだけ言及されているのですが、植民地時代に旧宗主国がアフリカの部族間抗争を巧みにあやつってアフリカ人の団結と独立を阻害したこと、それが結局独立後も内乱に結びつき、結果、アフリカ諸国は多くが荒廃していったという歴史がしんどいです。同じ顔をして、同じ宗教を信じ、同じ言葉をしゃべって、同じ教育を受けていたら互いを敵とみなすことは有り得ないと思っていましたが、ルワンダやボスニアで起こっている事は、そんな思い込みを粉砕してくれました。映画は一応ハッピーエンドなのですが、帰宅するまで眉間に皺がよりっぱなしでした。
- アーティスト: サントラ, アフロ・ケルト・サウンド・システム, ドロシー・ムニアネザ, ベン・ムニアネザ, ワイクリフ・ジーン, ルパート・グレッソン, ウィリアムス, デボラ・コックス, イヴォンヌ・チャカ・チャカ
- 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
- 発売日: 2006/01/18
- メディア: CD
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